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私にとっての人文科学 – Farhana Hoque (プロクエスト シニアプロダクトマネジャー)

人文科学分野の自由なコミュニケーションの場を目指してプロクエスト日本支社がTwitter上で作ったコミュニティ、「#じんぶんカフェ」。弊社のプロダクトマネジャーが人文科学について語るシリーズ第2回目をお届けします。今回は歴史コレクションデータベース開発に携わるプロダクトマネジャー、Farhana Hoqueです。日本語訳は英語原文の下に続きます。

 

 

Farhana Hoque
プロクエスト シニアプロダクトマネジャー
歴史資料担当

【コメント原文】
My favorite subject at school was History.

This may have been because I grew up a stone’s throw away from the famous ‘Iron Bridge’ in Shropshire (see photo) – the world’s first cast-iron bridge, built by Abraham Darby III and now recognized as one of the great symbols of the Industrial Revolution. I was fascinated by how the Industrial Revolution had transformed societies and made them more outward looking.

Thinking about this childhood experience and also my current job, probably Arts and Humanities means History to me.

It was not until I was at high school and university that I dived into The Early Modern Period for the first time. To my surprise and wonder, the developments in this period –  although more slowly paced – felt greater and had far-reaching impact.

The early modern period is broadly the centuries between 1500 and 1700. It encompasses some of the most dramatic transformations of society and hotly contested events in history. The printing press was invented in the Holy Roman Empire by the German Johannes Gutenberg around 1440, based on existing screw presses. New discoveries also fed into the so-called ‘scientific revolution’ of the later 17th century, in which the observational methods pioneered by Johannes Kepler, Galileo Galilei, and members of London’s Royal Society, such as Isaac Newton, replaced models provided by ancient philosophers like Galen and Aristotle.

The technological development of gunpowder in this period, strengthened nation states and their military. Their unprecedented coercive capabilities allowed the European powers to ‘discover’ New Worlds, notably in the Americas, acquire overseas territories, and exploit for their own benefit the resources they found there, including people: this was the age of the slave trade and also the birth of a capitalist global economy.

It is the later point, the travel literature, the maps, the new encounters with “the other” that fascinates me the most. Although I studied History initially, it was Anthropology that I turned to at graduate level when I shifted my focus to documenting peoples and their culture.

For this reason, I particularly enjoyed the Blog on “Silence”. “Silence” is Martin Scorsese’s film on Christian persecution in Japan. The blog was written by our Early European Books (EEB) metadata editor, Simon Hudson. The blog was interesting because of the way it uses film, Early printed books, particularly travel literature in EEB, and images to help provide context to a relatively unknown episode in Japanese history.

Early European Books (EEB) contains the curated “Early Modern Period” collections of 5 National European Libraries. This is the first time that we have such a wealth of material available in one place. Much of this vast corpus of material is unchartered and so there is always the possibility of discovering something new….

【日本語訳】
学生時代、好きな科目は歴史でした。

英国のシュロップシャー州のアイアンブリッジ峡谷にかかったあの有名な橋から石を投げて良く遊んでいたからかもしれません。あの橋は世界で始めての鋳鉄製のアーチ橋で、製鉄業者であったエイブラハム・ダービーによって造られ、現在では産業革命のシンボルとして良く知られています。私は産業革命がどのようにして社会に変革をもたらし、そして広がっていったのか、とても興味をそそられたものです。

そういった経験と現在の私が携わる仕事を考えると、私にとっての人文科学は歴史といえるのかもしれません。

近世時代に初めて興味を持ったのは高校と大学の学生の時です。驚いたのは、今と比べてペースが遅かったとはいえ、この時代に起こった発展は非常に影響力が大きく、そして想像よりも遠くまで伝播していったことです。

近世時代は広い時間枠で捕らえると1500年から1700年とされています。この200年間は歴史のなかでも最もドラマティックな社会的変革、そして紛争が起こった時代でした。1440年、神聖ローマ帝国でドイツ人のヨハネス・グーテンベルクによりスクリュープレスの技術をベースに活版印刷が発明されました。また、17世紀後半には、ヨハネス・ケプラーやガリレオ・ガリレイ、また王立協会のメンバーであったアイザック・ニュートンなど、ガレノスやアリストテレスなどの古代の哲学者の時代の知識を超え、いわゆる「科学革命」を促進させる新たな発見が多く成されました。

またこの時代の火薬の技術的発展には目を見張るものがあり、国家の軍事装備を強化させています。この時代ではまだ前例のなかった強力な威力は、ヨーロッパ諸国が「新しい大陸」、つまりアメリカ大陸の発見や外国の領地への侵略、また現地人の所有化も含め、そこで得られる自国の利益の最大化を最大限可能にしました。奴隷制の始まり、そしてまたそれは現在まで続く資本主義に基くグローバル経済の誕生でもあったのです。

旅行記や地図、そして「他国の人」と遭遇するような歴史的内容に魅力を感じたのはもっと後になってからです。そもそも歴史の学習はしていましたが、大学院で人類学を専攻するようになって、当時の人々の生活や文化に興味を持って歴史を見るようになりました。

このような理由で、私はProQuestのウェブサイトで公開されている”Silence”というタイトルのブログを非常に興味深く読みました。”Silence”はマーティン・スコセッシによる、日本におけるキリスト教迫害をテーマにした映画です。このブログ記事はEarly European Books(EEB)のメタデータエディターであるSimon Hudsonにより書かれたものですが、この映画と近世に発行された書籍や印刷物、特にEEBに収録されている旅行記が、まだ世界に広く知られていない日本の歴史とその詳細な背景を知るのに非常に良いリソースであることを分かりやすく説明していると思ったからです。(Silenceの日本語訳はこちらからどうぞ。)

EEBは近世時代に印刷された書籍のコレクションを5つのヨーロッパの図書館から選定して収録しています。これらの貴重な資料をひとつにまとめ、利用可能としたのは初めてです。この膨大な資料の集合体は、まだまだ未知の情報で一杯です。これはつまり、EEBは常に新しい発見の可能性に満ちているということなのです。

私にとっての人文科学 – Daniel Lewis (プロクエスト プロダクトマネジャー)

人文科学分野の自由なコミュニケーションの場を目指してプロクエスト日本支社がTwitter上で作ったコミュニティ、「#じんぶんカフェ」がいよいよスタートしました。プロクエストからも情報を発信していく予定ですが、そのひとつとして、弊社のプロダクトマネジャーから人文科学についてのコメントを定期的にお届けしようと思っています。第1回目は米国政府関連リソース開発に携わるプロダクトマネジャー、Daniel Lewisです。日本語訳は英語原文の下に続きます。


Daniel Lewis
プロクエスト プロダクトマネジャー
米国政府刊行物 歴史資料担当

【コメント原文】
Throughout my life, I have been interested in the study of history, one of the disciplines that is typically seen as part of the humanities. I remember that in the fifth grade, I read the book Johnny Tremain by Esther Forbes.

This book sparked an interest in history that has continued ever since. In more recent years, as both a student and as a product manager at ProQuest, I have had the wonderful opportunity to visit and conduct research at some of the most important libraries and archives in the United States, including the Library of Congress and the National Archives. When working in the Manuscript Reading Room of the Library of Congress, it is exciting to be able to work with and read documents signed by some of the most important figures in American history and world history. Looking at these documents makes me realize that history is the study of people; people that often triumphed in the face of challenges or who, by actions both small and large, managed to change the world. When I study history, I am inspired when I read these stories.

In my work at ProQuest, working on the History Vault product, I have been fortunate to play a part in the digitization of a wide variety of archival and manuscript collections. These collections document in amazing detail the actions of ordinary people who did extraordinary things, and in the process, changed the world.

Not only is it a great joy to engage with these documents every day at work, it is even more rewarding to talk to students and researchers who have used the documents in ProQuest products to craft their own research projects.

【日本語訳】
歴史は人文科学の典型的な分野ですが、私は歴史が好きでずっと興味を持ち続けてきました。今でも、5年生のときに読んだ、Esther Forbes著作のJohnny Tremainというヤングアダルト向けの歴史小説を思い出します。

この本を読んだときに生まれた歴史への情熱は今でも変わりません。近年では学生として、またProQuestのプロダクトマネジャーとして米国議会図書館や米国公文書などの米国でも有数の図書館でリサーチを進める素晴らしい機会に恵まれました。米国議会図書館の貴重書閲覧室で、米国史や世界史では有名な人物がサインした実物の文書を調べながら仕事ができるのは胸が躍る思いです。これらの文書を見ていて、歴史とは人を研究することに通じると気が付きました。それは困難に直面しながら勝利を収めた人や、程度の差こそあれこれまで世界を変えてきた人々についてです。歴史を研究するときに私がインスパイアされるのはこれらの物語を読み取るときです。

私はProQuestで提供するリソースのひとつ、History Vaultの開発に携わっていますが、幸運なことに様々なアーカイブ資料やマニュスクリプトを電子化する仕事に関わることができました。これらの資料では、世界を変えることになった普通の人々の行動が、驚くほど詳細な情報とプロセスとともに記録されています。

日々これらの文書に接することができる喜びはもちろんですが、リサーチプロジェクトのためにProQuestの製品であるこれらの資料を活用してくれた学生さんや研究者の皆さんと話をする機会に恵まれることも、さらに有意義なことだと感じています。


プロクエストのTwitterコミュニティ「#じんぶんカフェ」に皆さんも参加しませんか?人文科学分野を勉強中の学生さんや、ネットワークを広げたい研究者や図書館員のみなさん、また人文科学分野に興味のある方なら大歓迎です。詳細はこちらからどうぞ。

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※私にとっての人文科学(Humanities)- Daniel Lewis (プロクエスト プロダクトマネジャー
米国政府刊行物歴史資料担当)のコメント全文はこちらからご覧いただけます。