Archive for the ‘日本語’ Category

Early European Books Collection 11 (Religious Collection)がリリースされました。

1450年から1700年にかけてヨーロッパで印刷された書籍や刊行物を、原書のスキャンイメージで収録するEarly European Booksから、新たにコレクション11がリリースされました。現在はインキュナブラと呼ばれる書物がさらに充実し、近世ヨーロッパの歴史と文化を当時の視点でリサーチすることが可能です。

Collection 11収録概要

  • 収録ページ数: 47万ページ
  • 収録タイトル数: 2,200タイトル

宗教改革500周年を記念してリリースされたCollection 11は、初めてのテーマ別コレクションとして新しい検索フィールドの追加とともにリリースされました。Early European Booksはこれまで、USTCから38のサブジェクトクラシフィケーションを追加し、主題からナビゲーションしながらタイトルを見つけ出せるように検索機能を強化してきましたが、Collection 11も同様にこの機能から個別のタイトルを見つけることが可能です。

Collection 11は特に宗教分野にフォーカスしており、ヨーロッパの次の図書館のコレクションを中心に構成されています。

  • The Welcome Library (イギリス)
  • Biblioteca Nazionale Centrale di Firenze(イタリア)
  • Kongelige Bibliotek(デンマーク)
  • Koninklijke Bibliotheek(オランダ)

宗教文学、聖書とその解釈書に加え、魔術や悪魔学などの神秘主義的書物や印刷物、葬儀についての書物や印刷物を網羅的に収録しており、これら貴重な一次資料を通して当時の宗教、スピリチュアル信仰やそのほか広く浸透していた信仰の様子を伺い知ることができます。

先のキリスト教徒による書物に加え、Collection 11は特に近世初期のテキスト、なかでも宗教改革に関連する議論を収録したタイトルに注目しています。マルティン・ルターがカトリック教会の免罪符販売を批判するために1517年に城教会の門に張り出した「95ヶ条の論題」は西洋キリスト教世界の決定的な分断のきっかけとなり宗教改革に発展しますが、この宗教改革に関わった歴史的な人物による著作が豊富に収録されています。ルターに加え、カルヴァンの著作も豊富に収録します。

USTCについて

ProQuestはスコットランドのUniversity of St. Andrewsと提携し、同大学が所有するUniversal Short Title Catalogue (USTC)をもとに今後のEarly European Booksの収録コレクションの選定をしていく予定です。またUSTCのメタデータにより、これまでリリースしてきた全てのコレクションへのアクセスを改善し、収録コンテンツを見つけやすくしました。Collection 1から11までのデータはUSTCによりレビューされ標準化されていますが、この作業は今後リリースされるコレクションも同様の措置が取られる予定です。またUSTCではそれぞれのタイトルに対し、独自の主題(Subject Classification)が割り振られていますが、これによりEarly European Books全体のコレクションをシームレスに検索し、質の高い検索結果の提示が可能となりました。これら新たに追加された主題は、学術論文、農業、芸術と建築、占星術、聖書、医学書、政治パンフレットをはじめ様々な分野を収録します。さらにUSTCは印刷物が印刷された場所や地域、また言語と発行年月日などの書誌事項データを標準化するために用いられています。今後は、これらのデータを用いて全ての印刷物の出版地データを地図上にマッピング表示する機能のリリースも予定されています。

Early European Booksについて

  • リサーチの質をあげる貴重な一次資料を豊富に収録
    グーテンベルク、アントン・コーベルガー、アルドゥス・マヌティウスの時代から1700年まで、ルネサンス、宗教改革、そして大航海時代の主要な印刷物 – パンフレット、説教集、年鑑などを収録し、世界でもトップクラスの貴重書をオンライン上で利用できます。
  • 最も包括的なコレクション
    印刷技術の誕生から1700年まで、Early European Booksはヨーロッパで現存する印刷物を包括的に収録することを目的としています。これまでは所蔵図書館内でしか閲覧できなかった世界的な貴重書にオンライン上で簡単にアクセスすることができるようになります。
  • 高い関連性と正確さ
    精度の高いインデキシングと検索オプションで関連性の高い検索結果を提示します。ページレベルに付与されたインデキシングは、ポートレート、地図、手書きメモ、イラストなど、様々な種類の文書の検索を可能にしました。
  • 近世ヨーロッパの主要なコンテンツ
    科学、天文学、数学から医学、また法的文書、宗教冊子、歴史書、哲学書、機械工学まで、さらに古典文学から当時書かれた新しいタイプの文学など、近世ヨーロッパ時代に発行されたあらゆる分野の書物を包括的に収録する大変貴重な一次リソースです。
  • 幅広い収録分野と言語数
    グーテンベルクの活版印刷発によりもたらされ、その後約2世紀半にわたってヨーロッパ全土に急速に広まっていった書物を網羅的に収録します。時代的に宗教関連の書物の割合が多いものの、他にもあらゆる分野における人々の発見や思想、また彼らの活動や功績がヨーロッパ諸国の言語で記された書物を豊富に収録します。
  • リサーチの劇的な効率化
    これまで現地の図書館でしか閲覧が出来なかった世界的にもトップクラスの貴重書に、オンライン上で24時間いつでもアクセス出来るようになります。現在全てのコレクションで56,000件の書物にアクセス可能ですが、このコレクションは今後も追加リリースされていく予定です。近世ヨーロッパ研究に重要な1450年から1700年までの書物をこれほど収録するオンラインリソースはEarky European Booksのみです。

Early European Bookは1ヶ月の無料トライアルが可能です。サービスの詳細な情報、またご導入の相談も随時承っております。こちらからお気軽にお問い合わせください。

ProQuestがAcademic CompleteにWileyのebookを新たに追加!

購読型電子書籍サービスのパイオニアがWileyのebookへのアクセスを拡大し、合計で14,000件以上収録することになったほか、利用者分析とブックディスプレイウィジェットの機能をリリース

【米国・カリフォルニア州・マウンテンビュー:2017年7月20日】図書館市場における購読型電子書籍サービスのパイオニアであるProQuest® のAcademic Complete®は、Wileyから出版されているebookのプレミアコンテンツへのアクセスを拡大しました。5年間の新たな契約のもと、Academic Completeならびに10の分野別購読型パッケージから新たに4,000件のWileyのebookへのアクセスが可能となります。WileyとProQuestは長期的なパートナーシップのもと、利用者に向けて学際的で重要なコンテンツを無制限、もしくは複数の同時利用者数で提供しています。今回の合意によりAcademic Completeは、2022年までに14,000件以上のWileyのコンテンツを提供することになります。

「ProQuestがこれまでebookの使いやすさに注力してきたことで、Academic Completeは図書館員にとっては図書購入のため、そして研究者にとっては必須のコンテンツを見つけるための理想的な媒体となりました。ebookをよりアクセスしやすくするという共通の価値観とゴールのもとに築き上げられたパートナーシップの賜物です。」とWileyのExecutive Vice President, Knowledge & Learning、Joan O’Neilはコメントを寄せています。

今回新たに追加収録されることとなった4,000件のタイトルは、需要の高い学際的な分野のタイトルです。カリキュラムと卒業率のトレンドをもとに選定されたこれらのタイトルは、現在145,000件以上のタイトルを収録するAcademic Completeに追加収録されることとなります。

ProQuestのSenior Vice President and General Manager, ProQuest BooksであるKevin Sayarは「弊社と長いパートナーシップを持つWileyとの合意は、幅広い研究者のニーズを支えるには最小限の学際的なタイトルではあるものの、ProQuestのAcademic Completeの購読型サービスの品質を向上させました。Wileyのebookを図書館に提供できること、そして研究者がそれらのコンテンツをシンプルに発見し、研究に利用してもらえることを光栄に思います。」とコメントしています。

約15年の歴史で、Academic Completeは図書館の購入プログラムの不可欠な基盤として高い評価を築きあげています。利用統計データを応用することで、図書館の戦略的なコレクション構築を可能にしました。図書館はebookの費用対効果を高めるために、様々な種類の購入モデルを利用することができます。例えば、特定の分野で利用率の高いタイトルを分析したうえで購入を決定したり、学部ごとの利用者駆動型購入モデル(Demand-driven Acquisition)、またはAccess-to-Ownモデルによるebookの購入を可能にする方法で利用者の需要に応えることが可能です。(※Access-to-OwnではDDAモデルとの併用の場合にのみ、Wileyからの新刊本が購入可能対象となります。)

さらに、Academic Completeを含め、Ebook Central®のプラットフォーム上で購入した全てのコンテンツで、カスタマイズ可能で無記名調査ができるPatron Analytics(利用者分析)を利用することができるようになります。Patron Analytics(利用者分析)では、図書館を本当に利用している利用者と、彼らの利用目的を把握することで、図書館の予算と利用者のニーズの最適なバランスの調整が可能になります。また、図書館ごとにフィーチャーしたいebookをビジュアル表示し、ウェブページやカタログ、Facebook、ブログなどのデジタル環境でのプロモーションを支援するブックディスプレイウィジェットをAcademic Completeに搭載し、利用者のスムーズな情報の発見とコンテンツ利用の促進ができるようにしました。Academic Completeは予算に合わせた図書館コレクションの効率的な構築をコンセプトに2002年に導入された購読型のebookサービスで、ProQuestのEbook Centralプラットフォームで提供されています。2016年にはSIIA CODiE AwardsでBest Scholarly Research Information Solutionのファイナリストにノミネートされ、図書館と研究者をとりまくebookの複雑な利用環境を簡素化し、ワークフローを改善したことが評価されました。

Academic Completeの詳細についてはこちらをご覧下さい。
またAcademic Completeを含むProQuest Ebook Centralへのお問い合わせは、こちらからお問い合わせ下さい。

【復旧しました】プロクエストプラットフォーム障害について

お客様各位

2017年7月18日午前6時ごろよりプロクエストプラットフォームに障害が生じており、これにより現在各種データベースのご利用が不可能となっております。現在復旧に向けて作業を進めております。復旧が完了しましたら、こちらのページで速やかにご報告させていただきます。お客様にはご迷惑をおかけしまして申し訳ございませんが、復旧までお待ちくださいますようお願いいたします、

なお、この障害についてのお問い合わせはtsupport@proquest.comまでお願い申し上げます(日本語対応可能)。

何卒よろしくお願い申し上げます。


【2017年7月18日16:00更新情報】

今朝ほどより大変ご迷惑をおかけしております当プラットフォーム障害ですが、予定よりも復旧に時間を要しており、これより少なくとも5‐7時間ほど作業時間を要することが判明いたしました。さらにお待たせすることになり大変申し訳ございません。復旧作業状況については、随時こちらのページでお知らせして参ります。

引き続きご不便をおかけいたしますが、よろしくお願い申し上げます。


【2017年7月19日09:00更新情報】

ご迷惑をおかけしておりましたプラットフォーム障害が復旧いたしました。この度の障害は、システムハードウェアの破損によるサーバーダウンと、それに伴いプラットフォームへのアクセス障害が発生したことが主な原因であることが分かりました。

現時点でデータベースへのアクセスに問題がないことを確認しておりますが、お客様の環境で障害がみられるようでしたら、tsupport@proquest.comまでご連絡下さいますようお願い申し上げます(日本語対応可)。

なお、この度の障害によるお客様への影響を考慮し、7月30日に予定されておりましたプロクエストプラットフォームのメンテナンスを延期することとなりました。ご了承くださいますようお願い申し上げます。

また、この度の障害につきまして、プロクエストのテクニカル部門の責任者、Richard C. Belanger によるコメントを公開しております。あわせてご確認ください。

この度は長時間の障害により、ご契約いただいておりますお客様に大変なご迷惑をおかけしましたことを改めてお詫び申し上げます。

今後ともプロクエストをご愛顧賜りますようお願い申し上げます。


現在ご利用不可能なデータベース(2017年7月19日09:00現在 復旧済み)

Research databases

  • ProQuest Platform (search.proquest.com)
  • ProQuest Congressional (congressional.proquest.com)
  • ProQuest Dialog (search.proquest.com/professional)
  • ProQuest Archiver
  • Chadwyck-Healey US databases
  • CultureGrams
  • eLibrary (all editions)
  • ProQuest Digital Microfilm
  • ProQuest Obituaries
  • ProQuest Research Companion
  • SIRS (all editions)
  • Ancestry
  • Sanborn maps

Dissertation publishing

  • ProQuest/UMI ETD Administrator

Reference management/Research support tools

  • RefWorks
  • COS Funding Opportunities
  • COS Scholar Universe
  • Pivot
  • Papers Invited

Bibliographic and catalog enrichment resources

  • Books in Print®
  • LibraryThing for Libraries™
  • Resources for College Libraries
  • ProQuest Syndetic Solutions
  • Self-Published Author

Bowker

  • My Identifiers
  • TitlePage
  • SAN (Standard Address Number)

Ex-Libris-Workflow Solutions

  • Intota Assessment

図書館で学ぼう!仕事に役立つ情報リテラシー:第3回

第3回:生産性ツールとしてのRefWorks – 働き方改革が求められている今こそ、図書館の文献管理ツールを活用しませんか?

RefWorks を利用すれば、レポートや論文の参考文献リストが1秒もかからずに作成できることをご存知ですか?

RefWorksも含めた文献管理ツールとは、大学図書館が利用者に提供しているソフトウェアサービスの1つです。恥ずかしながら、私自身は文献管理ツールの存在をプロクエスト社に入社するまで知りませんでした。講習会の講師を担当することになり、はじめてRefWorksが参考文献リストを1クリックで作成するのを見たとき、感動するとともに、私の学生時代の苦労は一体何だったのかと思いました。イギリスの大学で20,000 文字(words)の修士論文を執筆した際、参考文献リストの作成に私は1日以上かかりました。完成したと思っても、誤字があって、修正にも時間がかかったことを覚えています。それが、RefWorksを使えば一瞬で誤字もなく作業が完了することを目にしたときは、複雑な気持ちになりました。

現在、日本は政府が中心となり働き改革を進めています。その目的は、生産性を高めることにより、日本社会が直面する様々な課題に対応することです。RefWorksのような文献管理ツールが、国を挙げてのこの取り組みに果たせる役割は大きいと私は考えています。そのことについてお話する前に、先ずは生産性について、私の考えを述べてみたいと思います。

そもそも生産性はなぜ重要なのでしょうか?また、どうしてそれを高める必要があるのでしょうか?先ずは経済の観点から考えてみましょう。私たちの暮らしは経済活動により成り立っています。経済学者ではない私が言うのも僭越ですが、経済とは単純に考えると、ものやサービスが生産され、それが購入・消費されることにより生み出される価値の総和です。それら経済活動が仕事=雇用を生み出し、生活を支え、社会の富を創出します。「価値の総和」という言葉がここでは特に重要です。人口が減少する日本では、1人当たりの生産性が一定のままでは、経済は縮小してしまうからです。日本がこれからも富を創出し、現在と同等、またはそれ以上の生活水準を国民が求めるのならば、1人当たりの生産性を上げることにより、人口縮小による経済規模の減少分を補っていかなくてはなりません。

次に社会の少子高齢化という観点から生産性を考えてみます。このトピックについては日々報道がされているので私が言うまでもないかもしれませんが、女性が男性と共に働き、社会で活躍することを支援すると同時に、低下する出生率を向上させるためには、パートナーと過ごす時間、子育てと仕事を両立する時間を確保しなくてはなりません。そのためには、これまで日本社会の多くの職場であたり前とされてきた長時間労働を是正し、より短い時間でこれまでの業務をこなす必要があります。

そしてもう一つ、グローバル化する経済における国際競争力の観点から、生産性を考えてみましょう。同じ仕事に対して、デジタルツールを活用するなどして数分で完了させられる人材が存在する国(例えばアメリカ合衆国)と、手作業で数時間かけて完了させる人材が存在する国を比較した場合、企業はどちらの国の人材を雇用するでしょうか?企業は国の税制や業界規制を含む法制度、人件費の水準、社会インフラの整備状況など、ビジネス環境を総合的に判断して事業の拠点とする国を選択しますが、先進国であり、人件費が相対的に高い日本がこれからも企業にとって魅力的な場所であり続けるためには、国として生産性の高い人材を多く輩出する必要があります。

日本において生産性を高めることの重要性についてまとめてみましたが、今度は生産性をどのようにして高めることができるのかについて考えてみます。多くの経済学者やビジネス研究者の指摘しているとおり、私も2つ方法があると考えています。

1つ目の方法は、イノベーションにより新たな価値を生み出すことです。これまで存在しなかった全く新しい製品やサービスを創造したり、仕事のやり方を根本的に変えることにより、これは実現されます。

2つ目の方法は、これまでの業務をより効率化することです。作業の工程で不必要な作業を取りやめたり、機械や情報技術を取り入れて作業の能率を高めることによって、ものやサービスをより多く、より早く生産・提供することが可能になります。

今回のブログで取り上げるRefWorksと文献管理ツールの活用は2つ目の方法に該当します。しかしながら、これは1つ目の方法とも密接に関連しています。イノベーションは、これまで関連しないと思われていた複数のアイディア同士を結合させることにより生じるとよく言われますが、そのためには、イノベーションを起こす人が様々な異なる情報にふれる機会と時間が必要です。毎日、朝から夜遅くまで事務作業に追われるような仕事をしていては、多様な情報をインプットする時間がないため、イノベーションに必要な「アイディアの新結合」というアウトプットも起きないのです。(ちなみに私はイノベーションの前提となる他の要素として、専門知識とより良い製品やサービスを生み出したいという、強い想いや意思が必要であると個人的に考えています。)

ここまで、今の日本においてなぜ生産性が重要なのか、生産性をどのようにして向上させるのかについて述べてきました。では、これらの社会的潮流とRefWorksのような文献管理ツール、そして大学図書館を利用する研究者や学生の人たちがどのように関連しているのでしょうか?

日本の研究者の多くは、他の国民同様、仕事と育児の両立や、高齢者の介護に必要な時間を確保することに日々苦心されていることと思います。図書館が提供するRefWorksのような文献管理ツールは、そのような先生方の論文執筆作業を効率化し、研究の生産性を高めることができます。また、世の中には比較的に創造性があまり必要でない仕事がありますが、革新的な研究の実現には、従来とは異なる発想やひらめきが求められます。このことを考慮すると、文献管理のような作業的業務を効率化し、創造的な研究活動にあてる時間を生み出すことの意義は大きいと思われます。

学生の方々にも、RefWorksや他の文献管理ツールを活用し、レポートや卒業論文を効率よく執筆して、より充実した学生生活を送ってほしいと、私は個人的に考えています。また、学生である間にRefWorksのようなデジタルツールをマスターして生産性を高めることを経験しておけば、働きはじめてからの苦労が減ります。卒業後、どのような職業を選択しても、職場でPCやスマートデバイスのアプリを使って業務効率を向上させることが求められるようになります。デジタル化が進むこれからの社会では、この傾向は益々強くなっていくことでしょう。学生の間にソフトウェアを活用する習慣を是非身に付けていただきたいと思います。(ちなみに私はそのような努力を全くしなかったので、働きはじめてから苦労をしました。)

そして企業の方々に申し上げたいのですが、学生を採用する際、RefWorksのような文献管理ツールを習得して生産性を上げた経験のある学生を、そのような努力をしていない学生よりも是非評価していただきたいと思います。私が講師を担当するような、出席が必須でない図書館主催の講習会にわざわざ参加し(または製品マニュアルを読み込むなどして自習し)、そこで学んだツールを使いこなして自らの作業効率を上げるような学生は、企業が求めている「主体性のある人材」にまさに該当するのではないでしょうか?少子高齢化により人材の確保が難しくなる企業においては、生産性の向上は喫緊の課題だと思いますが、学生の間にそのような取り組みをした人材を採用時に適切に評価するよう、是非アンテナをひろげていただきたいと思います。

RefWorks及び他の文献管理ツールの利用の可否につきましては、ご所属先の図書館ホームページをご確認いただくか、図書館スタッフにお尋ねください。また、弊社はRefWorksの講習会をオンライン形式と訪問形式(図書館からの依頼で開催)にて随時開催しております。学生の方々、研究者の方々を問わず、より多くの図書館利用者の方々に、便利なRefWorksと文献管理ツールについて知っていただき、活用いただければと思います。

最後に図書館員の皆様へ、日本が国を挙げて働き改革に取り組む今こそ、RefWorksや他の文献管理ツールを学内に今一度プロモーションをして広め、学生と研究者双方の生産性の向上に取り組むことが重要ではないでしょうか?弊社は皆様のパートナーとして、そのような大学図書館による取り組みを支援し、一緒に推進できれば幸いでございます。

プロクエスト日本支社
トレーニング&コンサルティング・パートナー
小林 隼

【延期になります】ProQuestサービスメンテナンスのお知らせ

【2017年7月19日更新情報】

7月2日に公開しました当メンテナンスのご案内ですが、7月18日から19日にかけて発生しましたプラットフォーム障害により、
延期となりました。新しい日程につきましては当ブログ、Twitter、Facebook等で改めてご案内申し上げます。
お客様には度々お手数をおかけいたしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

ご不明な点がございましたらプロクエスト日本支社までご連絡下さいますようお願い申し上げます。

どうぞよろしくお願い申し上げます。


お客様各位

日頃よりProQuestサービスをご愛顧いただき誠にありがとうございます。

以下の日程でProQuestサービスのメンテナンスが予定されております。

2017年7月30日(日) 4:00 a.m. – 12:59 p.m. (※日本時間 約9時間)

このメンテナンスによりご利用いただけなくなるProQuestサービスは以下のとおりです。

Research databases

  • ProQuest Platform (search.proquest.com)
  • ProQuest Congressional (congressional.proquest.com)
  • ProQuest Dialog (search.proquest.com/professional)
  • ProQuest Trials
  • Chadwyck-Healey US databases
  • CultureGrams
  • eLibrary (all editions)
  • ProQuest Digital Microfilm
  • ProQuest Obituaries
  • ProQuest Research Companion
  • SIRS (all editions)
  • Ancestry Library Edition
  • Digital Sanborn maps

Dissertation publishing

  • ProQuest/UMI ETD Administrator

Reference management/Research support tools

  • RefWorks
  • COS Funding Opportunities
  • COS Scholar Universe
  • Pivot
  • Papers Invited

Bibliographic and catalog enrichment resources

  • Books in Print®
  • LibraryThing for Libraries™
  • Resources for College Libraries
  • ProQuest Syndetic Solutions

メンテナンス実施中にサービスにアクセスした場合は、メンテナンス中をお知らせするページに自動的に移動します。
また、メンテナンスに関するお問い合わせは、お手数ではございますがProQuest Global Technical Support (tsupport@proquest.com)
までご連絡くださいますようお願いいたします(日本語対応可能)。

メンテナンス中はご不便をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。

7月・8月のProQuest中国語オンライン講習会のお知らせ

ProQuestデータベースの中国語オンライン講習会7月・8月スケジュールのご案内です。
ProQuest中国支社の利用講習会担当のスタッフが講師を務めるオンライン講習会です。ProQuestの様々な学術データベースの利用方法を中国語でマスターできる良い機会です。中国人留学生に広くお勧めください。


各位老师好!

为了使贵校读者能够更好的利用外文电子资源,进一步提高贵校电子资源的使用率,ProQuest推出了“ProQuest网络课堂“。每场培训均为网络实时进行,无IP限制,无需注册。期间可针对ProQuest产品提出问题并与ProQuest培训师及其他用户进行实时交流。

为了保障培训质量,每场培训仅提供19个参与名额,培训机会先到先得,以登录时间先后为准。

参与方式:
请于每场培训开始前点击登陆链接:http://webmeet.263.net/ 并输入您的姓名及参会人密码:85445556

注意事项:

  1. 首次登陆可能需要较长时间(建议提前10分钟登陆)来测试及进行初始化配置。
  2. 读者需要扬声设备如耳机或音箱来接收培训音频。
  3. 请使用IE或360浏览器等进行登陆,部分火狐或Chrome用户会遇到插件无法安装情况。

课程安排:(或关注ProQuest LibGuides

座主 高效利用APA美国心理学会威信息
涉及品: PsycARTICLES & PsycINFO
时间(一): 7月3日(周一)下午15:00-15:30
时间(二): 8月1日(周二)下午15:00-15:30
程二
座主 利用DNSA取美国其他国家外交、事政策的第一手
涉及品: 解密后的美国国家安全档案(Digital National Security Archive)
时间(一): 7月12日(周三)下午15:00-15:30
时间(二): 8月10日(周四)下午15:00-15:30
程三
座主 利用Ebook Central高效索和利用文献
涉及品: Ebook Central
时间(一): 7月19日(周三)上午09:00~09:30
时间(二): 7月6日(周四)上午09:00~09:30
时间(三): 8月11日(周五)上午09:00~09:30
时间(四): 8月1日(周二)上午09:00~09:30
时间(五): 8月24日(周四)上午09:00~09:30
程四
座主 利用EEBO索1473年 – 1700英文及文献
涉及品: 早期英文图书数据库(Early English Books Online)
时间(一): 7月6日(周四)下午15:00-15:30
时间(二): 8月4日(周五)下午15:00-15:30
程五
座主 利用LION取英文学作品、文学批与参考、教研料等
涉及品: 英语文学在线(Literature Online)
时间(一): 7月5日(周三)下午15:00-15:30
时间(二): 8月3日(周四)下午15:00-15:30
程六
座主 利用PAO典期刊的早期文献Periodicals Archive Online
涉及品: 人文社科回溯期刊数据库(Periodicals Archive Online)
时间(一): 7月14日(周五)下午15:00-15:30
时间(二): 8月14日(周一)下午15:00-15:30
程七
座主 利用ProQuest平台高效合学期刊
涉及品: 综合学术研究全文期刊数据库(ProQuest Research Library)
时间(一): 7月7日(周五)下午15:00-15:30
时间(二): 8月8日(周二)下午15:00-15:30
程八
座主 利用ProQuest平台高效索全球表演学文献
涉及品: ProQuest音乐表演专题数据库
时间(一): 7月12日(周三)上午09:00~09:30
时间(二): 7月25日(周二)上午09:00~09:30
时间(三): 8月17日(周四)上午09:00~09:30
时间(四): 8月4日(周五)上午09:00~09:30
程九
座主 利用ProQuest平台高效索全球史与政治文献
涉及品: ProQuest History Vault历史档案专题数据库
时间(一): 7月13日(周四)下午15:00-15:30
时间(二): 8月11日(周五)下午15:00-15:30
程十
座主 利用ProQuest平台高效索全球农业、生物学文献
涉及品: ProQuest农业生物全文库
时间(一): 7月11日(周二)上午09:00~09:30
时间(二): 7月21日(周五)上午09:00~09:30
时间(三): 8月16日(周三)上午09:00~09:30
时间(四): 8月3日(周四)上午09:00~09:30
程十一
座主 利用ProQuest平台高效索全球全面的教育心理学期刊
涉及品: ProQuest Psychology Database & ProQuest Education Database
时间(一): 7月4日(周二)下午15:00-15:30
时间(二): 8月2日(周三)下午15:00-15:30
程十二
座主 利用ProQuest平台高效索全球商文献
涉及品: ABI/INFORM Collection
时间(一): 7月14日(周五)上午09:00~09:30
时间(二): 7月18日(周二)上午09:00~09:30
时间(三): 7月27日(周四)上午09:00~09:30
时间(四): 7月28日(周五)上午09:00~09:30
时间(五): 7月4日(周二)上午09:00~09:30
时间(六): 8月10日(周四)上午09:00~09:30
时间(七): 8月22日(周二)上午09:00~09:30
时间(八): 8月23日(周三)上午09:00~09:30
时间(九): 8月9日(周三)上午09:00~09:30
程十三
座主 利用ProQuest平台高效索全球医学文献
涉及品: ProQuest医学数据库
时间(一): 7月13日(周四)上午09:00~09:30
时间(二): 7月26日(周三)上午09:00~09:30
时间(三): 8月18日(周五)上午09:00~09:30
时间(四): 8月8日(周二)上午09:00~09:30
程十四
座主 利用ProQuest平台高效索知名高校学位
涉及品: PQDT博硕士论文文摘库
时间(一): 7月20日(周四)上午09:00~09:30
时间(二): 7月7日(周五)上午09:00~09:30
时间(三): 8月15日(周二)上午09:00~09:30
时间(四): 8月25日(周五)上午09:00~09:30
时间(五): 8月2日(周三)上午09:00~09:30
程十五
座主 利用Safari索最新的IT行业电
涉及品: Safari 电子书
时间(一): 7月18日(周二)下午15:00-15:30
时间(二): 8月15日(周二)下午15:00-15:30
程十六
座主 利用剑桥科学文摘高效索全球科技信息
涉及品: 剑桥科学文摘(原CSA)
时间(一): 7月11日(周二)下午15:00-15:30
时间(二): 8月9日(周三)下午15:00-15:30

因本月培训师现场培训任务较多,有可能出现临时课程调整。如带来不便深表歉意!

读者对培训课程有任何建议或培训当中遇到任何技术问题,可发邮件至:Chris.Guo@proquest.comjim.wang@proquest.com 进行咨询。

私にとっての人文科学 – Farhana Hoque (プロクエスト シニアプロダクトマネジャー)

人文科学分野の自由なコミュニケーションの場を目指してプロクエスト日本支社がTwitter上で作ったコミュニティ、「#じんぶんカフェ」。弊社のプロダクトマネジャーが人文科学について語るシリーズ第2回目をお届けします。今回は歴史コレクションデータベース開発に携わるプロダクトマネジャー、Farhana Hoqueです。日本語訳は英語原文の下に続きます。

 

 

Farhana Hoque
プロクエスト シニアプロダクトマネジャー
歴史資料担当

【コメント原文】
My favorite subject at school was History.

This may have been because I grew up a stone’s throw away from the famous ‘Iron Bridge’ in Shropshire (see photo) – the world’s first cast-iron bridge, built by Abraham Darby III and now recognized as one of the great symbols of the Industrial Revolution. I was fascinated by how the Industrial Revolution had transformed societies and made them more outward looking.

Thinking about this childhood experience and also my current job, probably Arts and Humanities means History to me.

It was not until I was at high school and university that I dived into The Early Modern Period for the first time. To my surprise and wonder, the developments in this period –  although more slowly paced – felt greater and had far-reaching impact.

The early modern period is broadly the centuries between 1500 and 1700. It encompasses some of the most dramatic transformations of society and hotly contested events in history. The printing press was invented in the Holy Roman Empire by the German Johannes Gutenberg around 1440, based on existing screw presses. New discoveries also fed into the so-called ‘scientific revolution’ of the later 17th century, in which the observational methods pioneered by Johannes Kepler, Galileo Galilei, and members of London’s Royal Society, such as Isaac Newton, replaced models provided by ancient philosophers like Galen and Aristotle.

The technological development of gunpowder in this period, strengthened nation states and their military. Their unprecedented coercive capabilities allowed the European powers to ‘discover’ New Worlds, notably in the Americas, acquire overseas territories, and exploit for their own benefit the resources they found there, including people: this was the age of the slave trade and also the birth of a capitalist global economy.

It is the later point, the travel literature, the maps, the new encounters with “the other” that fascinates me the most. Although I studied History initially, it was Anthropology that I turned to at graduate level when I shifted my focus to documenting peoples and their culture.

For this reason, I particularly enjoyed the Blog on “Silence”. “Silence” is Martin Scorsese’s film on Christian persecution in Japan. The blog was written by our Early European Books (EEB) metadata editor, Simon Hudson. The blog was interesting because of the way it uses film, Early printed books, particularly travel literature in EEB, and images to help provide context to a relatively unknown episode in Japanese history.

Early European Books (EEB) contains the curated “Early Modern Period” collections of 5 National European Libraries. This is the first time that we have such a wealth of material available in one place. Much of this vast corpus of material is unchartered and so there is always the possibility of discovering something new….

【日本語訳】
学生時代、好きな科目は歴史でした。

英国のシュロップシャー州のアイアンブリッジ峡谷にかかったあの有名な橋から石を投げて良く遊んでいたからかもしれません。あの橋は世界で始めての鋳鉄製のアーチ橋で、製鉄業者であったエイブラハム・ダービーによって造られ、現在では産業革命のシンボルとして良く知られています。私は産業革命がどのようにして社会に変革をもたらし、そして広がっていったのか、とても興味をそそられたものです。

そういった経験と現在の私が携わる仕事を考えると、私にとっての人文科学は歴史といえるのかもしれません。

近世時代に初めて興味を持ったのは高校と大学の学生の時です。驚いたのは、今と比べてペースが遅かったとはいえ、この時代に起こった発展は非常に影響力が大きく、そして想像よりも遠くまで伝播していったことです。

近世時代は広い時間枠で捕らえると1500年から1700年とされています。この200年間は歴史のなかでも最もドラマティックな社会的変革、そして紛争が起こった時代でした。1440年、神聖ローマ帝国でドイツ人のヨハネス・グーテンベルクによりスクリュープレスの技術をベースに活版印刷が発明されました。また、17世紀後半には、ヨハネス・ケプラーやガリレオ・ガリレイ、また王立協会のメンバーであったアイザック・ニュートンなど、ガレノスやアリストテレスなどの古代の哲学者の時代の知識を超え、いわゆる「科学革命」を促進させる新たな発見が多く成されました。

またこの時代の火薬の技術的発展には目を見張るものがあり、国家の軍事装備を強化させています。この時代ではまだ前例のなかった強力な威力は、ヨーロッパ諸国が「新しい大陸」、つまりアメリカ大陸の発見や外国の領地への侵略、また現地人の所有化も含め、そこで得られる自国の利益の最大化を最大限可能にしました。奴隷制の始まり、そしてまたそれは現在まで続く資本主義に基くグローバル経済の誕生でもあったのです。

旅行記や地図、そして「他国の人」と遭遇するような歴史的内容に魅力を感じたのはもっと後になってからです。そもそも歴史の学習はしていましたが、大学院で人類学を専攻するようになって、当時の人々の生活や文化に興味を持って歴史を見るようになりました。

このような理由で、私はProQuestのウェブサイトで公開されている”Silence”というタイトルのブログを非常に興味深く読みました。”Silence”はマーティン・スコセッシによる、日本におけるキリスト教迫害をテーマにした映画です。このブログ記事はEarly European Books(EEB)のメタデータエディターであるSimon Hudsonにより書かれたものですが、この映画と近世に発行された書籍や印刷物、特にEEBに収録されている旅行記が、まだ世界に広く知られていない日本の歴史とその詳細な背景を知るのに非常に良いリソースであることを分かりやすく説明していると思ったからです。(Silenceの日本語訳はこちらからどうぞ。)

EEBは近世時代に印刷された書籍のコレクションを5つのヨーロッパの図書館から選定して収録しています。これらの貴重な資料をひとつにまとめ、利用可能としたのは初めてです。この膨大な資料の集合体は、まだまだ未知の情報で一杯です。これはつまり、EEBは常に新しい発見の可能性に満ちているということなのです。

沈黙 – 日本のキリスト教とEarly European Books

マーティン・スコセッシ版「沈黙」をご覧になった方も多いと思います。遠藤周作による小説が原作となっていますが、その登場人物はモデルとなった実在の人物がいました。イエズス会出身のカトリック宣教師については、当時の印刷物にも記載がありますがEarly European Booksにもそのような印刷物を当時のイメージのまま収録し、閲覧することができます。


マーティン・スコセッシの最新の映画は、1966年に日本人作家、遠藤周作により発表された小説「沈黙」をベースに作製されました。書簡体で書かれたこの物語は、余り知られていない、17世紀の日本で起こったキリスト教迫害をテーマにしています。スコセッシは実に25年もかけてこの作品を映画化し、これまでの彼の作品に特徴的だった華麗なスタイルの作品とは一線を画する、静観的なトーンに満ちた素晴らしい作品を生み出しました。「クンドゥン」や「最後の誘惑」に共通した点がある一方、その予期できない難解なテーマにより、「沈黙」は全く異なった性質を持った作品といえます。

近世日本史の知識は、北米やヨーロッパの一般的な映画ファンには馴染みがありません。日本におけるキリスト教史についてはなおさらといえるでしょう。キリスト教は、フランシスコ・ザビエルの布教により1549年に日本に初めて伝えられたとされています。フランシスコ・ザビエルは、宗教改革により台頭してきたプロテスタントへの対策のため、ローマカトリック派の修道会により組織されたイエズス会の主要な創設者のメンバーでした。

当初、日本におけるキリスト教への改宗は寛容に受け入れられており、30万人近い日本人が社会的階級を問われることなく改宗したとされています。しかしながら、豊臣秀吉(1585-1591)の時代から徳川時代にかけて、日本におけるキリスト教は脅威にさらされることとなりました。日本の社会階層に大きな影響を与えるという疑念を持たれたキリスト教は17世紀初めに完全に禁止されます。このキリスト教禁止令に続き、1630年に日本は鎖国令を発布し、宗教、文化、商業的にも国交を閉ざした政策を19世紀まで続けることになります。この時代に起こったキリスト教史にも重要な出来事が1597年の長崎の(後に日本二十六聖人と呼ばれるようになる)キリスト教信者の磔の刑です。殉職者には布教で来日していたフランシスコ会司会、日本人のイエズス会信者、平信徒と3人の子供が含まれていました。幕府によるキリスト教信者への暴力的な圧力は日常的となり、信仰心の強い日本人の信者は「隠れキリシタン」として信仰を隠して生活せざるを得なくなります。自身もカトリックの信者であった遠藤は、この歴史的悲劇と、彼自身が経験した日本における宗教に対する不寛容さとヨーロッパでの人種差別を通し、この悲惨な物語を創作するに至りました。

ちょうどこのスコセッシのによる映画が、あまり知られていない歴史について気づかせてくれたように、Early European Booksにも、近世時代のヨーロッパで印刷された様々な種類の印刷物により、多くの気づきをもたらしてくれるという素晴らしい特徴があります。これらの印刷物には近世ヨーロッパと日本についての関係を詳細に記したものも収録しており、そのほとんどはフランス国立図書館(Bibliothèque nationale de France)とオランダ国立図書館(Koninklijke Bibliotheek)に所蔵されていた貴重書です。歴史書や旅行体験記をはじめ、外交や貿易に関する様々なタイトルが収録されています。例えば、オランダ国立図書館からはオランダの東インド会社と日本の天皇との外交関係について書かれたアルノルドゥス・モンタヌスによる「東インド会社遣日使節紀行(1669)」(Arnoldus Montanus’ Gedenkwaerdige gesantschappen der Oost-Indische Maetschappy, 1669)、フランス国立図書館からは、ローマ教皇に使節団を送った大名、伊達政宗のキリスト教への改宗について書かれたConversion merveilleuse à la foy catholique, apostolique et romaine de Idate Masamune grand et puissant roy de Voxu, à l’Empire du Jappon (1616)などが挙げられます。タイトルから分かるとおり、これらは日本のキリスト教に関連する内容の書籍で、前述した26人の殉教者について、また、彼らが後に聖人の列に加えられた経緯など、Polycarpe Du Fay’s La Béatification des premiers martyrs du Jappon (1628)をはじめ、複数の記録を収録されています(イラスト参照)。さらに、遠藤周作の小説の登場人物のモデルとなったイエズス会修道士の実際の書簡の印刷版などを見ることが可能です。

スコセッシは、輸入品にキリスト教信者が共感するような宗教的シンボルがまぎれていないかどうか厳しく検査する当時の日本の税関のシーンを通し、カトリックの儀式で使われる宗教的なアイテムを崇拝の対象をとして描いています。聖書の複写も、ヨーロッパ人の宣教師が出会う隠れキリシタンのコミュニティでも神聖なものとして表現されていました。時代が進むにつれ、現在Early European Booksで見ることができるようになった前述の印刷物もまた、21世紀に生きる私たちが共感するにはいささか想像を超えた、ほとんど忘れ去られていた歴史と、信仰と文化の残酷な対立、そしてその対立に囚われた人々の人生について、静かにしかし雄弁に語る、信仰を裏づける神聖な史料となったといえるでしょう。


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歴史に見る米国初の女性医師

「自分になにができるかなんて、試してみるまでわからないものです。」
―エリザベス・ブラックウェル医師(Dr. Elizabeth Blackwell)

Stanley Bowling  – Manager, Content Digitization 著

エリザベス・ブラックウェル(Elizabeth Blackwell)は1849年、女性としては米国で初めて医学の学位を取得しました。彼女に学位を与えたのはニューヨークのGeneva College(現在のHobart College)でした(フィラデルフィアの複数の医科大学は彼女の入学申請を却下しています)。ブラックウェル医師の業績について一次資料を調べると、次の2つのことがわかります。

  1. 女性初の医師である彼女に関する、洞察に満ちた歴史的な情報が数多く存在する。
  2. パイオニアされる多くの人物に良く見られるように、ブラックウェル医師のキャリアは称賛と辛らつな批判の両方の対象となった。

「女性がどんなことに挑戦できるかを示す一例」または「(中略)卒業式、より正確には茶番というべきか」

彼女の学位授与式で講演した人物はは、これが歴史上稀有な出来事であり、ブラックウェル医師はほとんど「克服不可能」なことを成し遂げたと述べました。

自己犠牲的に科学に没頭し、ほぼ克服不可能な困難と障害をものともせずに不屈の努力を重ね、絶え間ない苦労の時期を乗り越えて、重要でありながらほとんどの女性が持たない知識を追求し、そしてまた人の苦痛を和らげ、病人を助け、広く世の中の役に立つことを目指す。これは、寛大かつ思いやりのあるすべての人にとって心から称賛するに値することであり、実際に称賛を得るでしょう。これは科学の知識と高潔な博愛精神に励まされたときに、女性が何に挑戦し、達成できるかを示す顕著な一例として、将来にわたり傑出した出来事となるでしょう。

しかし、Boston Medical and Surgical Journalは「卒業式、より正確にはブラック嬢に医学の学位を授与したGeneva Medical Collegeが演じた茶番というべきものの詳細」と表現し、重要な出来事というよりはむしろ馬鹿げたこととして捉えています。

さらに、この記事は重要な「直観的情報」として、ブラックウェルの野心と業績は自然の秩序そのものに反すると論じています。

従来、直観的感覚による正当性からすべての文明国においては法律、医学、神学は男性の職業とみなされており、男女ともに広く認めるように、これらの職業に付随する断固とした任務と責任は、常に男性の肉体的および精神的本質に最も適合したものであった。女性は明らかに別の領域に適しており、重要性、名誉、高潔さにおいては勝るとも劣らないが、より洗練された、繊細な役割を担うようにできていた。

Detroit Free Pressなどいくつかの出版物は、ブラックウェル医師が「優等」で卒業したことと、「優等に選ばれるために必要なすべての項目を誠実にこなして」いることを伝えており、彼女と同時に医学の学位を授与された他の18人の「若い紳士」と同じ要件を達成できたことを示しています。

ブラックウェル医師は故郷のイングランドに帰り、長く医療の道を歩みましたが、当初は仕事で苦労したことをBlackwood’s Edinburgh誌が伝えています。

「そうですね。1849年にはエリザベス・ブラックウェル女史はとても苦労しました。当時の米国は今ほど文化的に洗練されていませんでしたから。彼女はニューヨーク州のGenevaで医学の学位を取得しています。」

「1858年にイングランドで開業し、医師登録簿への登録を要求しました。彼女はイングランド生まれですが、英国よりも理解のあるアメリカを通じてしかイングランド人医師になれませんでした。」

皆さんご存知のとおり、その後法律と社会は進歩します。結果的にブラックウェル医師は新たに設立されたLondon School of Medicine for Womenに教育者として加わり、自らがその創設に貢献した婦人科の医師を育成することになるのです。

ブラックウェル医師のについての調査に役立つ様々なリソースの紹介

ブラックウェル医師の経歴に関するリソースはProQuest Historical NewspapersとHistorical Periodicals Database以外のリソースでも調べられます。ProQuestの学位論文データベースであるDissertations and Theses Globalにもブラックウェル医師の詳しい参考文献が収録されており、History Vaultには個人的資料を電子化した高解像度画像の一次資料が豊富に収録されています。その中のひとつ、彼女の姪が書いたものをご紹介しましょう。

私の叔母エリザベス・ブラックウェル医師を困難な仕事に駆り立てたのは天からの霊感であり、天から注ぎ込まれる霊感こそがあまりにも妨害的であったはずの環境の中で叔母を励まし続けたことを私たちは理解し、強調すべきだと感じています。

History Vaultにはこの他にもブラックウェル医師に関する文書を収録しており、これらの資料の多くは女性学に関するモジュールに収録されています。その中にはより現代的な視点で捉えたブラックウェル医師の功績に対する認識も含まれています。例えば、Women’s Action Allianceモジュールにはブラックウェル医師にちなんで1970年に名付けられた中西部の診療所のパンフレットをスキャンしたデータを閲覧することが可能です。。

数十年後、ブラックウェル医師の力量は1849年の卒業式に出席した誰もが予想できなかった方法で認められ始めました。1916年12月20日のPalm Springs Desert Sunの見出しには「寿命が訪れるまでは死にたくないと思いますか?」と書かれています。この記事の結論はこうです。「女性医師に診てもらいましょう。」


参考文献

  • Doctress in medicine.(1849, Feb 07). The Boston Medical and Surgical Journal (1828-1851), 40, 25.
  • The Late Medical Degree to a Female.(1849, Feb 21). The Boston Medical and Surgical Journal (1828-1851), 40, 3.
  • A Woman-Hater. Blackwood’s Edinburgh magazine; Nov 1876; 120, 733.
  • Advertisement. Examiner; Mar 20, 1875; 3503, 225.
  • A Novel Circumstance. Feb 24, 1849. Detroit Free Press (1848-1851), pg 2.
  • Ray, J. M. B. (1992). Women and men in American medicine, 1849-1925: Autobiographies as evidence. (Order No. 9239340, The University of Texas at Austin). ProQuest Dissertations and Theses, 518
  • Women’s Studies Manuscript Collections from The Schlesinger Library, Radcliffe College, Series 1: Woman’s Suffrage, Part E: The Midwest and Far West
  • Women’s Action Alliance, Part 8: Library, Publications, and Photographs, 1972-1995

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女性学の研究資料と研究資金のご紹介

近年発展が著しく、学際的な研究が必要な女性学に役立つ研究リソースのご紹介

雑誌、Ms.誌に掲載された記事(“So You Want to Change the World” 2012年秋号、ProQuest Centralに収録)で、読者に向けて次のような問いかけがありました。

人権派弁護士、乳がん患者のための非営利組織のプロジェクトコーディネーター、タクシー運転手労働組合員、州議会議員現場代表者、バイオ燃料起業家、エイズ関連政策のリサーチアナリスト、性被害者の権利の擁護者、男子バスケットボール選手は女性学とどのような関係があるのだろうか?

その答えは、女性学は「学術研究、理論、行動が相互に作用するこ重視し、多くの学問領域において市民としての意識を持って積極的に行動し、グローバルレベルで活躍できる能力を持ち、内省的で機敏な新しいタイプの学生、および教員を育成する」ことにあります。女性学を勉強した経験は医療、法律、教育、地域の権利擁護、ビジネス、芸術など様々な分野でキャリアの基盤となりえます。
学位論文では女性学に関する数多くのテーマが取り上げられています。

女性学の授業やプログラムの発展に伴って、精読の重視、脱中心化された教室(decentralized classroom)、サービスを重視した教育的体験といった新たな学習方法が大学に浸透しました。その結果、これまで見過ごされてきた多くのテーマが研究対象として浮上しています。例えば、女性のリプロダクティブ・ヘルス、ボディーイメージと摂食障害、職場に適した衣服、ドメスティック・バイオレンス、母性のイメージ、ジェンダー研究プログラムの進化などです。

ProQuest’s Dissertations and Theses Globalデータベースは、50年にわたる女性学研究で蓄積された資料の中から専門家が選別した約3万件の資料を収録しており、上記に挙げた例はこのデータベースに含まれる膨大なテーマのごく一部を紹介したに過ぎません。

Rivington, J. (1964). The Utilization of women scientists in Canada. (Order No.  EC56089, University of Ottawa (Canada)). ProQuest Dissertations and Theses, 118.

ATCHESON, L. P. (1977). MENSTRUATION: MYTH, TABOO, BELIEF AND FACT: A PSYCHO-ANTHROPOLOGICAL STUDY OF EVALUATIONS OF FEMALE ROLE, CHARACTER AND BEHAVIOR, AS REFLECTED IN MENSTRUAL MYTHS, TABOOS, BELIEFS AND FACTS. (Order No.  7707353, City University of New York). ProQuest Dissertations and Theses, 290.

SOMMERS, L. D. (1983). BULIMIA: A CRITICAL REVIEW OF THE LITERATURE WITH REFERENCE TO DESCRIPTIVE DATA, ETIOLOGY AND TREATMENT. (Order No.  8317061, Biola University). ProQuest Dissertations and Theses, 230.

Valgenti, C. M. (1991). Dressed for success: America’s female office workers, 1900-1990. (Order No.  EP72513, Fashion Institute of Technology, State University of New York). ProQuest Dissertations and Theses, 91.

Wright, S. (1995). The legal and economic dynamics of domestic violence. (Order No.  10290476, Nottingham Trent University (United Kingdom)). PQDT – Global, 307.

West, L. P. (2003). Welfare queens, soccer moms, and working mothers: The socio-political construction of state child care policy. (Order No.  3103824, Emory University). ProQuest Dissertations and Theses, 447.

Assing-Murray, E. (2006). The feminization of HIV/AIDS: An analysis of its impact on women in Trinidad and Tobago. (Order No.  3211682, American University). ProQuest Dissertations and Theses, 282.

Stanley, J. M. (2013). Gender Studies: The Demise of Feminism or the Vision of an Inclusive Curriculum? (Order No.  3612292, Johnson & Wales University). ProQuest Dissertations and Theses, 142.

Rodriguez, M. (2016). Recreating gender roles: An examination of dating practices among feminist college women. (Order No.  10242960, Texas A&M University – Corpus Christi). ProQuest Dissertations and Theses, 96.

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