Early European Books Collection 11 (Religious Collection)がリリースされました。

1450年から1700年にかけてヨーロッパで印刷された書籍や刊行物を、原書のスキャンイメージで収録するEarly European Booksから、新たにコレクション11がリリースされました。現在はインキュナブラと呼ばれる書物がさらに充実し、近世ヨーロッパの歴史と文化を当時の視点でリサーチすることが可能です。

Collection 11収録概要

  • 収録ページ数: 47万ページ
  • 収録タイトル数: 2,200タイトル

宗教改革500周年を記念してリリースされたCollection 11は、初めてのテーマ別コレクションとして新しい検索フィールドの追加とともにリリースされました。Early European Booksはこれまで、USTCから38のサブジェクトクラシフィケーションを追加し、主題からナビゲーションしながらタイトルを見つけ出せるように検索機能を強化してきましたが、Collection 11も同様にこの機能から個別のタイトルを見つけることが可能です。

Collection 11は特に宗教分野にフォーカスしており、ヨーロッパの次の図書館のコレクションを中心に構成されています。

  • The Welcome Library (イギリス)
  • Biblioteca Nazionale Centrale di Firenze(イタリア)
  • Kongelige Bibliotek(デンマーク)
  • Koninklijke Bibliotheek(オランダ)

宗教文学、聖書とその解釈書に加え、魔術や悪魔学などの神秘主義的書物や印刷物、葬儀についての書物や印刷物を網羅的に収録しており、これら貴重な一次資料を通して当時の宗教、スピリチュアル信仰やそのほか広く浸透していた信仰の様子を伺い知ることができます。

先のキリスト教徒による書物に加え、Collection 11は特に近世初期のテキスト、なかでも宗教改革に関連する議論を収録したタイトルに注目しています。マルティン・ルターがカトリック教会の免罪符販売を批判するために1517年に城教会の門に張り出した「95ヶ条の論題」は西洋キリスト教世界の決定的な分断のきっかけとなり宗教改革に発展しますが、この宗教改革に関わった歴史的な人物による著作が豊富に収録されています。ルターに加え、カルヴァンの著作も豊富に収録します。

USTCについて

ProQuestはスコットランドのUniversity of St. Andrewsと提携し、同大学が所有するUniversal Short Title Catalogue (USTC)をもとに今後のEarly European Booksの収録コレクションの選定をしていく予定です。またUSTCのメタデータにより、これまでリリースしてきた全てのコレクションへのアクセスを改善し、収録コンテンツを見つけやすくしました。Collection 1から11までのデータはUSTCによりレビューされ標準化されていますが、この作業は今後リリースされるコレクションも同様の措置が取られる予定です。またUSTCではそれぞれのタイトルに対し、独自の主題(Subject Classification)が割り振られていますが、これによりEarly European Books全体のコレクションをシームレスに検索し、質の高い検索結果の提示が可能となりました。これら新たに追加された主題は、学術論文、農業、芸術と建築、占星術、聖書、医学書、政治パンフレットをはじめ様々な分野を収録します。さらにUSTCは印刷物が印刷された場所や地域、また言語と発行年月日などの書誌事項データを標準化するために用いられています。今後は、これらのデータを用いて全ての印刷物の出版地データを地図上にマッピング表示する機能のリリースも予定されています。

Early European Booksについて

  • リサーチの質をあげる貴重な一次資料を豊富に収録
    グーテンベルク、アントン・コーベルガー、アルドゥス・マヌティウスの時代から1700年まで、ルネサンス、宗教改革、そして大航海時代の主要な印刷物 – パンフレット、説教集、年鑑などを収録し、世界でもトップクラスの貴重書をオンライン上で利用できます。
  • 最も包括的なコレクション
    印刷技術の誕生から1700年まで、Early European Booksはヨーロッパで現存する印刷物を包括的に収録することを目的としています。これまでは所蔵図書館内でしか閲覧できなかった世界的な貴重書にオンライン上で簡単にアクセスすることができるようになります。
  • 高い関連性と正確さ
    精度の高いインデキシングと検索オプションで関連性の高い検索結果を提示します。ページレベルに付与されたインデキシングは、ポートレート、地図、手書きメモ、イラストなど、様々な種類の文書の検索を可能にしました。
  • 近世ヨーロッパの主要なコンテンツ
    科学、天文学、数学から医学、また法的文書、宗教冊子、歴史書、哲学書、機械工学まで、さらに古典文学から当時書かれた新しいタイプの文学など、近世ヨーロッパ時代に発行されたあらゆる分野の書物を包括的に収録する大変貴重な一次リソースです。
  • 幅広い収録分野と言語数
    グーテンベルクの活版印刷発によりもたらされ、その後約2世紀半にわたってヨーロッパ全土に急速に広まっていった書物を網羅的に収録します。時代的に宗教関連の書物の割合が多いものの、他にもあらゆる分野における人々の発見や思想、また彼らの活動や功績がヨーロッパ諸国の言語で記された書物を豊富に収録します。
  • リサーチの劇的な効率化
    これまで現地の図書館でしか閲覧が出来なかった世界的にもトップクラスの貴重書に、オンライン上で24時間いつでもアクセス出来るようになります。現在全てのコレクションで56,000件の書物にアクセス可能ですが、このコレクションは今後も追加リリースされていく予定です。近世ヨーロッパ研究に重要な1450年から1700年までの書物をこれほど収録するオンラインリソースはEarky European Booksのみです。

Early European Bookは1ヶ月の無料トライアルが可能です。サービスの詳細な情報、またご導入の相談も随時承っております。こちらからお気軽にお問い合わせください。

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