女性学の研究資料と研究資金のご紹介

近年発展が著しく、学際的な研究が必要な女性学に役立つ研究リソースのご紹介

雑誌、Ms.誌に掲載された記事(“So You Want to Change the World” 2012年秋号、ProQuest Centralに収録)で、読者に向けて次のような問いかけがありました。

人権派弁護士、乳がん患者のための非営利組織のプロジェクトコーディネーター、タクシー運転手労働組合員、州議会議員現場代表者、バイオ燃料起業家、エイズ関連政策のリサーチアナリスト、性被害者の権利の擁護者、男子バスケットボール選手は女性学とどのような関係があるのだろうか?

その答えは、女性学は「学術研究、理論、行動が相互に作用するこ重視し、多くの学問領域において市民としての意識を持って積極的に行動し、グローバルレベルで活躍できる能力を持ち、内省的で機敏な新しいタイプの学生、および教員を育成する」ことにあります。女性学を勉強した経験は医療、法律、教育、地域の権利擁護、ビジネス、芸術など様々な分野でキャリアの基盤となりえます。
学位論文では女性学に関する数多くのテーマが取り上げられています。

女性学の授業やプログラムの発展に伴って、精読の重視、脱中心化された教室(decentralized classroom)、サービスを重視した教育的体験といった新たな学習方法が大学に浸透しました。その結果、これまで見過ごされてきた多くのテーマが研究対象として浮上しています。例えば、女性のリプロダクティブ・ヘルス、ボディーイメージと摂食障害、職場に適した衣服、ドメスティック・バイオレンス、母性のイメージ、ジェンダー研究プログラムの進化などです。

ProQuest’s Dissertations and Theses Globalデータベースは、50年にわたる女性学研究で蓄積された資料の中から専門家が選別した約3万件の資料を収録しており、上記に挙げた例はこのデータベースに含まれる膨大なテーマのごく一部を紹介したに過ぎません。

Rivington, J. (1964). The Utilization of women scientists in Canada. (Order No.  EC56089, University of Ottawa (Canada)). ProQuest Dissertations and Theses, 118.

ATCHESON, L. P. (1977). MENSTRUATION: MYTH, TABOO, BELIEF AND FACT: A PSYCHO-ANTHROPOLOGICAL STUDY OF EVALUATIONS OF FEMALE ROLE, CHARACTER AND BEHAVIOR, AS REFLECTED IN MENSTRUAL MYTHS, TABOOS, BELIEFS AND FACTS. (Order No.  7707353, City University of New York). ProQuest Dissertations and Theses, 290.

SOMMERS, L. D. (1983). BULIMIA: A CRITICAL REVIEW OF THE LITERATURE WITH REFERENCE TO DESCRIPTIVE DATA, ETIOLOGY AND TREATMENT. (Order No.  8317061, Biola University). ProQuest Dissertations and Theses, 230.

Valgenti, C. M. (1991). Dressed for success: America’s female office workers, 1900-1990. (Order No.  EP72513, Fashion Institute of Technology, State University of New York). ProQuest Dissertations and Theses, 91.

Wright, S. (1995). The legal and economic dynamics of domestic violence. (Order No.  10290476, Nottingham Trent University (United Kingdom)). PQDT – Global, 307.

West, L. P. (2003). Welfare queens, soccer moms, and working mothers: The socio-political construction of state child care policy. (Order No.  3103824, Emory University). ProQuest Dissertations and Theses, 447.

Assing-Murray, E. (2006). The feminization of HIV/AIDS: An analysis of its impact on women in Trinidad and Tobago. (Order No.  3211682, American University). ProQuest Dissertations and Theses, 282.

Stanley, J. M. (2013). Gender Studies: The Demise of Feminism or the Vision of an Inclusive Curriculum? (Order No.  3612292, Johnson & Wales University). ProQuest Dissertations and Theses, 142.

Rodriguez, M. (2016). Recreating gender roles: An examination of dating practices among feminist college women. (Order No.  10242960, Texas A&M University – Corpus Christi). ProQuest Dissertations and Theses, 96.

必要とされる研究のテーマと資金から研究の場を探すことも

女性学(ジェンダー研究)は多岐にわたる研究分野であるため、研究資金の獲得機会も豊富です。Pivot*データベースを「ジェンダー研究」(gender studies)で検索すると400件以上がヒットし、それらの内容はジェンダー問題、女性学、社会科学、芸術、人文科学、保健、医療などの分野にまたがっています。トレーニングや奨学金、カリキュラム開発、博士号取得者の研究に対する資金支援もあります。

Pivotは研究者が学術会議や学術雑誌特別号の論文の締め切りなど、論文募集に関する総合情報を調べるのにも役立ちます。「Papers Invited」タブで、あらゆる国、あらゆる分野の専門機関、雑誌編集部、その他学術会議組織者が募集している論文を簡単に調べることが可能です。

「女性学」を検索すると、女性学全般のほか社会学、科学技術、心理学、法律などに関する会議への参加や雑誌への論文投稿など、キャリアを高めるために最適なチャンスが何十件もヒットします。


* Pivotは、世界各国の総合的な研究資金情報と研究者情報を一つに統合し、ウェブ上で検索できるようにした、研究資金情報ディスカバリーサービスです。

RefWorksは研究作業を簡単にし、研究者の生産性を高めるためのツールで、論文資料の収集、整理、閲覧、引用情報の挿入が効率的に進められます。また、スムーズな共同研究や共同執筆のコラボレーションツールとしても最適です。

女性学・ジェンダー研究に利用できるリソースでは、GenderWatchもお勧めです。このデータベースは1970年から現在までの信頼性の高いコンテンツを収録しており、専門家により選定された300以上のタイトルのうち250以上をフルテキストで収録しています。学術タイトルからラディカルな出版物、地域的出版物、独立系報道機関まで女性学に欠かせない幅広い分野をカバーしています。また、セクシュアリティ、宗教、社会的役割、フェミニズム、マスキュリニティ、摂食障害、ヘルスケア、職場など多岐にわたるテーマに関する21万9,000件以上の論文の全文にもアクセスが可能です。


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